治療をしないでも治る場合もありますが、治療をしなかったために慢性化してしまう場合もあります。
悪化した場合、口が開かない・顎に痛みやしびれがある・噛むと痛い・などの症状が起こり、日常生活にも支障をきたします。
顎関節症とは
あごが鳴る、口が大きく開かない、あごが痛む…。そういった症状は顎関節症（がくかんせつしょう）です。
顎関節症を放っておくと…
また、顎関節症が原因で、肩こりや頭痛・食欲不振など、全身の症状も出てくる場合も少なくありません。
顎関節症セルフチェック
もし、以下のようなサインがあれば顎関節症かもしれません。まずはご自身でチェックしてみるのはいかがでしょうか？
- 耳のつまり
- めまい
- 頭痛
- あごの関節の痛み
- あごの関節の雑音
- 開口障害
- 喉に異物感がある
- 歯並びに歪みがある
- 歯ぎしり
- 肩こりと首の痛み
などの自覚症状がある時は、早期発見・早期治療できれば、その分治療費を低く抑えることができるので、できる限り早めにご来院いただくことをお勧めします。
医療設備
古川歯科専用設備のご案内
専用治療室・
診断機器について
古川歯科クリニックには、噛み合わせや顎関節症の治療専用で使用する「ニューロマスキュラーセンター」という診療室がございます。
ニューロマスキュラーセンター
「ニューロマスキュラーセンター」とは、正しい顎の位置の測定をより効果的に行うための設備で、患者さんがリラックスした状態で検査を受けて頂けるよう完全個室となっております。
最新の測定機器を使用します
古川歯科では、噛み合わせや顎関節症の検査に、最新のコンピューターテクノロジーを使って、筋肉の働き、顎の動き、正しい顎の位置を正確に測定することができる機械(K7エバリューションシステムEX Black)を使用しています。
治療例
顎関節症 治療例
- 主訴
- 59歳の女性の患者さんです。3〜4年前から口があまり開かない、開くときに右の関節部が痛むということでした。また、首や肩の凝りがひどく左の腰痛があるということでした。
- 口腔内撮影
- 口の正面の写真です。上下の中心の位置が少しズレています。
- 口腔内撮影
- 上顎の歯です。前歯の先の方が異常に擦り減っています。
- 口腔内撮影
- 下顎の歯です。同様に擦り減りや欠けがあるようです。
- CT検査
- レントゲン写真では奥歯の方が随分と倒れています。
- MRI検査
- 右のMRIの画像では関節円板がズレていて、口の開閉をしても正常な位置に戻らないようです。
- MRI検査
- 左のMRI画像では関節円板は正常でした。
- 筋電図
- K7エバエバリューションシステムにより、筋肉の状態や顎の動きを調べます。安静時の筋電図ですが、左右咬筋の数値がやや高いようです。
- 筋電図
- クレンチテストでは関節痛の為かやや低めすが、左右差はありません。
- 下顎について
- 下顎の限界運動路ですが特に問題はないようです。
- 閉開口のスピードについて
- 急速開閉口運動では、開閉口のそれぞれ終末相でスピードの減少がみられ、正面観では左右の顎関節の動きに差があります。
- マイオモニターによる治療
- マイオモニターによって、筋肉に電気的な刺激を与えて緊張を和らげていきました。
- ※マイオモニター…噛み合わせ治療に使用する低周波治療器のことです。
- 顎の位置について
- 生理的な顎の位置を調べるとやや前方位である事がわかりました。
- 矯正器具装着
- 先補の前方位「オーソシス」とよばれる、顎位置の矯正装置を下顎に装着したところです。
- 矯正器具装着
- それを口の中で上から見たところです。
- 定期検診
- 3ヶ月後に一回調整をして、更に4ヶ月後再評価をしました。そのときの筋電図ですが、筋肉の状態は良好です。
- 定期検診
- 顎の開閉口もスムーズになってきました。
- 治療後
- 顎位置も生理的な位置で落ち着いてきました。最初に訴えていた、痛みや諸症状がなくなるか軽減されていました。患者さんは大変喜ばれています。
治療費用
料金について
K7エバリュエーションシステムという顎機能診断装置を使った顎関節治療は、自費診療ですので健康保険が適用されません。自費診療を受けられる方はこちらのページもご覧ください。
自由診療を受けられる方へ
